畳コラムの最近の記事

 

 日曜日です。

 

 このたび弊社の畳製造機械を2台入れ替えることになりました。

 どちらも畳をつくるうえで、主になる機械です。

 

 1台めは、框(かまち)裁断縫着機といって、畳の辺の短い方(框)を

 寸法で裁断し、そして畳表を巻き、縫いつける機械です。

 

 (今までの機械です。)

 

機械前120150524 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2台めは、平刺(ひらざし)機といって、その後の過程で、畳の辺の

 長い方を寸法で裁断し、同時に縁(へり)を縫いつける(平刺という)

 機械です。

 

 (今までの機械です。)

 

機械220150524

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  (そして、新しい機械が大型ユニックで運ばれてきました。)

 

ユニック120150524

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユニック220150524

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (そして据え付け完了後、試運転です。)

  

機械後220150524  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機械後120150524

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (全体の入れ替え前です。)

 

機械3前20150524

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (そして入れ替え後です。)

 

機械後320150524

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前の機械が故障したわけではありませんが、どちらも約15年ほど

 使用して、不具合などもありましたので、思い切っての最新式への

 入れ替えです。

 今まで本当によく動いてくれました。

 

 新しい機械で、心機一転また頑張っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日は午前中に川面町のF様邸の寸取りをさせていただきました。

 

 納品は後日ということでありますが、すぐにでも製作に取り掛かかれた

 ところ、敷居が少し低く、若干薄い畳をつくる必要があり、その材料と

 なる床材(台の部分)を問屋さんへ注文しました。

 

 ここで、一般のお客様や工務店(大工)さんからも、よくお問い合わせが

 ある畳の「厚み」について書かせていただきます。

 

 畳の厚みとしては、現代では通常55ミリから60ミリぐらいが一般的です。

 (昔はわらの圧縮技術などの関係で、もう少し薄い場合もあります。)

 

 ただ、いろいろな建築工法などの関係で、最近ではかなり薄いパターンが

 よくあります。

 

 10ミリの建材床に畳表の厚みを加えて、15ミリ程度の仕上がりが

 もっとも薄いパターンになります。(弊社では)

 

 建材床を使用する場合(わら材では10ミリなど当たり前ですが到底無理)、

 インシュレーションボードと呼ばれる木材系を材料とする建材と、

 フォームと呼ばれる軽い発砲スチロールのようなもの組み合わせで

 床材を構成するわけですが、基本的に5ミリピッチで厚みを自由にできます。

 

 ということで30ミリでも40ミリでも自由になり、15ミリから60ミリぐらいの

 間では、細かい調整も入れながら、どんな厚みにも対応できます。(弊社では)

 

 ただ、注意していただきたいのは、

 「畳」の持つ本来の機能・役割というのは、調湿機能(湿気が多いときに

 水分を吸収し、逆の場合は放出する)、であったり、防音振機能(音・振動の

 和らげ)でありますし、さらに言えば、

 耐久性(当然薄い畳というのは、もちが・・・)など、

 

 畳屋としては、大工さんがつくったものに従うだけですが、正直・・・?

 ということも思ったりします。

 

 あまり本音を書いてはいけませんが、

 最近(結構前からですが)、流行りの床暖房・・・

 畳はあまり関係ないと思われるかもしれませんが、

 

 畳の下に電気配線を這わしての床暖房なんかもあります。

 

 当然、熱が上へ伝わる必要がありますので、1番薄い15ミリ仕上げになり

 当然、畳表は熱に強い工業表になります。

 

 畳を通してまでの床暖房なんかは正直ムリがあるんじゃないかと、

 個人的には思います。

 

 いろいろ書いてしまい、ここまで長文にしようとも思っておりませんでしたが、

  

 畳に関することは、何でも弊社・中村畳工業にご相談ください、

 ということをお伝えして、

 そして、駄文にお付合いいただいたことにも感謝もして、今日のブログとさせて

 いただきます。

 

 

 

  

 

 

 以前にも、畳屋はかなり古い新聞と出くわす、というようなブログを

 書きましたが、

 ↓

 http://tatami-nakamura.co.jp/2013/01/2013118.html

 

 今日も、かなり古い新聞が出てきました。

 

 (日付は昭和12年)

 

古新聞120131001

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (そして、この記事)

 

古新聞220131001

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 詳しく読んでおりませんが、ドイツ、スペイン、イタリアなどの国の名前が

 出ています。

 昭和12年といえば、西暦1937年。

 

 第2次世界大戦が始まったのは1939年ということなので、その前のドイツと

 イタリア(1940年に日本も加わり三国同盟が結ばれている)のことが

 書かれているようであります。

 

 こういった新聞が出てくると、もちろんお仕事の手をストップするわけには

 いきませんが、なんかちょっと嬉しくなります。

 

 そして何よりも、このたびも表替え工事ということで、

 70数年前の畳が畳表を替えるというリニューアルを経て、またお施主様の

 ところで役に立てるというか、生活の一部としてご利用いただける、

 

 直すより新しく買い替えたほうが早いし安い、という使い捨ての時代に、

 文字通り、「畳」はまだまだ捨てたもんじゃないな、ということを実感させて

 いただきました。

 

 本日は特に敷き込みはありませんでしたが、工場で黙々と畳をつくっていました。

 明日はたくさん敷きこむ予定です。

 

 明日もまたお仕事がんばります。

 

 

 

 

 

 

 連休明けの火曜日です。

 本日は敷き込みはありませんでしたが、お仕事がんばりました。

 

 ところで、タイトルにもあります通り、今日は「たたみの日」ということです。

 

 恥ずかしながら、私も知りませんで、夜の会合(飲み会)のときに教えて

 もらいました。

 

 詳しくは↓

 http://www.tatami.in/

 

 うーん。

 畳屋さんがこれではダメですね。反省です。

 

 明日は昼から会合が2つ入っていますが、

 お仕事がんばります!

 

 

 

 

 

 畳屋というのは、昔の新聞を目にする機会がよくあります。

 

 お客様のおうちで、畳をひっぺがすと、座板の上に古い新聞が敷かれて

 いることもよくありますし、

 

 表替え等で畳をほどくと、中から古い新聞が出てきたりします。

 

 本日、表替え作業をしておりますと、結構古いものが出てきました。

 

 

古新聞120130118

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少し分かりずらいですが、日付は、「昭和十五年十二月十四日」とあります。

 昭和15年12月14日・・・約72年ほど前です。戦前です。

 

 記事は、何となくわかりますが、それにしても、活字の小さいこと。

 今の新聞と比べてみました。

 

古新聞220130118

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 4倍ぐらい違いますか。昔の人はすごいですね。

 

 今取りかかっているこの畳、表替えをし、また納めさせていただきます。

 

 次に、この新聞を目にするのは、いつになるか分かりませんが、誰かが

 また、これを見て、その時代を思い浮かべるのだろうと思うと、ちょっと

 わくわくしたりします。

 

 以前にも書きましたが、畳は腐ってなければ、こうして、いつまでも使えます。

 

 そういう意味でも、今のエコの時代に合っていると思いますし、皆様にも

 もっともっと、畳の良さ・効能というものを、ご理解いただけるよう、がんばって

 いきたいものです。 

 

 

 

 

 本日は、児島の現場に畳表替え10帖半枚を引き取りに行ってきました。

 

 以前にもこのブログで書いたような気がしますが、昔に比べ、確実に

 遠出が増えたような気がします。

 

 いろいろな要因がありますが、

 

 1つに、お仕事をお世話いただく工務店さん等の商圏が拡がっていること。

 (これは、良い傾向というよりは、地元での仕事が減り、外へ外へ、仕事を

 求めて行かざるを得ないということだと思います。)

 

 もう1つは、やはりインターネットの普及で、ホームページを見ていただき、

 ご注文をいただく機会が増えたということです。

 

 今回は前者ですが、

 昼一で出発し、往路は道に少し迷ったこともあり、片道1時間50分。

 現場で30分。復路は、早い道を教えていただきながらも、1時間30分

 かかり、帰社は午後5時前。

 (あまり忙しくないので、すべて下道です。)

 

 半日かかってしまいましたが、それでも、こうして遠くの現場でもお仕事を

 いただけるということで、大変ありがたいことだと思っております。

 

 余談ですが、帰路で少しうれしいニュースが飛び込んできて、フンパツして

 大好きな吉野家の牛丼(牛皿)をお持ち帰りしました。

 

 嫁さんに、牛(皿)よりも、新商品の鶏(丼)を食べてみたかった言われ、

 近々、同じコースをたどるので(当たり前ですが、どんな場合でも畳屋は

 基本的に、同じ現場に2回行く・・・引取りあるいは採寸と、納め)、次回は

 鶏(丼・・・鶏皿ってあるのでしょうか?)を買って帰ろうかなって思ってます。

 

 私事のどうでもいいお話しで大変お粗末でございました。

 

 明日もがんばります。

 

 

 

 

 弊社、中村畳工業に本日、新兵器が納入されました。

 

 (これです)

 

研磨機20121211

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ???何でしょう?(ちょっと分かりづらい写真になってしまいました。)

 

 実はこれ、全自動研磨機(包丁研ぎ機)なるものです。

 

 以外に思われるかも知れませんが、畳屋が使う道具類の代表格の1つが

 包丁です。

 

 表替えで畳をほどく時にも使いますし、畳表を切ったり、畳床を切ったりする

 ときにも、包丁が大活躍です。

 

 現在は、畳床を切る場合は、機械が主流でして、このマシーンは機械用包丁

 専用の研ぎ機です。

 

 今までは、手作業で研いでおりましたが、

 最新マシーン(といっても、写真の通り、結構古臭く、単純なつくりです。)の

 切れ味は・・・と言いますと、

 

 やはり、機械のもんです。文明の利器です。たいしたもんです。

 

 これで、かなり効率も上がりますし、切れ味鋭い、より品質の高い畳をつくる

 ことができそうで、結構高い買物でありましたが、

 

 「また、お仕事をがんばっていこう」

 

 という気持ちになった、1日でありました。

  

  

 

 ここ数日、立て続けに問い合わせならびに、ご依頼をいただいたことで

 ありますが、それは、畳の「敷き替え」です。

 

 要は、今ある部屋の畳を、別に部屋へ移したいということであります。

 

 最近の畳は、採寸し、部屋にぴったり合わせて作ってありますので、1枚1枚

 微妙に寸法が違うことが当たり前です。よって、別の部屋へ持っていっても

 なかなかそう簡単に、ぴったりと、はまらないことが多いのです。

 

 そういったことをお客様に説明すると、たいていのお客様はびっくりされます。

 「えーそうなの!簡単に、はまると思ってた」と言われる場合が多いです。

 

 もっと言えば、畳のサイズには基準というものがあり、これが何種類かあります。

 聞かれたことがあると思いますが、いわゆる京間とか、江戸間とかのことです。

 

 人んちからもらってきた畳をわが家に、はめようと思っても、全然サイズが違うと

 いうこともよくあります。

 (もっともこの地域の昔からのお家は本間サイズが多いです)

 

 畳屋的には、京間、江戸間といった表現は使いません。

 本間間(ほんけんま)とか、五八間(ごはちま)とか言います。

 (地方や畳屋さんで違うかも知れません)

 

 このお話しは長くなりそうなので、今日はここまでということで、またいつか、

 続きの話しをさせていただきます。

 

 明日は金曜日です。そして週末です。

 皆様がんばっていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 下町のN様邸の畳裏返し工事完了いたしました。

 

仲田220120928

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一昨日も書きましたが、前回新調より、約4年での裏返しということで、

 とてもきれいです。

 

 お客様からのご質問で、よく畳の表替えや裏返し、あるいは、新調

 (床から替える)の時期(期間)を聞かれます。

 「何年ぐらいしたら、表替えしたらいいの?」

 こんな感じです。

 

 私たち、畳屋が答える一般的な(模範的な)回答は、

 裏返し・・・3年から5年、表替え・・・5年から10年、新調・・・10年から20年

 といったところですが、

 

 これは、あくまで、一般的な回答で、

 (早めに替えてもらいたいので、若干短いかな。)

 

 やはり、使われている環境で大きく変わってきますし、

 何より一番は、お客様の主観的な判断によるものだろう、

 と、私は考えます。

 

 つまり、畳というものは、耐久消費財ですから、腐らない限り、どんな

 状況でも使えるものですし、例えば、30年以上経っていても、裏返しは

 物理的に可能です。(ただし、色は裏返しても、ほとんど変わりません) 

 

 要は、お客様がどこまで使われて(我慢して)、どのタイミングで

 「畳を新しく替えよう!」、

 と思うか、ということです。

 

 毎回、5年ほどで表替えをされるお客様もいらっしゃいますし、

 30年以上経っている畳床が弱っているので、新調をオススメしても、

 「いや、まだまだ床はしっかりしとるから、表替えでいい!」

 と言われるお客様もいらっしゃいます。

 

 なんか、文章が長くなってきて、結局何が言いたいのか、よく分からなく

 なってきましたが、

 

 「いずれにせよ、とにかく畳替えは早い方が、きれいに仕上がります。」

 と、いうことです・・・。

 

 畳替えのご用命は、中村畳工業まで、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 畳表(たたみおもて・・・畳の上部のゴザのようなもの)は、皆様ご存じの通り、

 イグサで出来ております。

 

 このイグサの収穫時期が、夏ということで、秋口より、今年収穫できたイグサ

 (新草)が出回り始めます。

 

 ということで、弊社、中村畳工業にも新草がたくさん入荷してまいりました。

 

新草20120924

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これでも、たかだか200帖分ぐらいです。

 今後も随時、材料を仕入れていくようになります。

 

 真っ青な畳は、気持ちがいいものですし、お客様は喜ばれます。

 

 でも、一説には、ちょっと寝かした(倉庫に置いといた)方が、色(青さ)が

 長持ちするということも聞きます。

 一年ぐらい寝かした畳表(入ってきたばかりの真っ青さはない)の方が、

 その後は焼けにくいということです。

 

 真偽は、不明です。

 (条件等が様々ですので・・・。研究機関での検証等を調べておきます。)

 

 まだまだ私自身、日々勉強中です。

 

 今後も畳の情報をお知らせしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

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