今日は午前中に川面町のF様邸の寸取りをさせていただきました。
納品は後日ということでありますが、すぐにでも製作に取り掛かかれた
ところ、敷居が少し低く、若干薄い畳をつくる必要があり、その材料と
なる床材(台の部分)を問屋さんへ注文しました。
ここで、一般のお客様や工務店(大工)さんからも、よくお問い合わせが
ある畳の「厚み」について書かせていただきます。
畳の厚みとしては、現代では通常55ミリから60ミリぐらいが一般的です。
(昔はわらの圧縮技術などの関係で、もう少し薄い場合もあります。)
ただ、いろいろな建築工法などの関係で、最近ではかなり薄いパターンが
よくあります。
10ミリの建材床に畳表の厚みを加えて、15ミリ程度の仕上がりが
もっとも薄いパターンになります。(弊社では)
建材床を使用する場合(わら材では10ミリなど当たり前ですが到底無理)、
インシュレーションボードと呼ばれる木材系を材料とする建材と、
フォームと呼ばれる軽い発砲スチロールのようなもの組み合わせで
床材を構成するわけですが、基本的に5ミリピッチで厚みを自由にできます。
ということで30ミリでも40ミリでも自由になり、15ミリから60ミリぐらいの
間では、細かい調整も入れながら、どんな厚みにも対応できます。(弊社では)
ただ、注意していただきたいのは、
「畳」の持つ本来の機能・役割というのは、調湿機能(湿気が多いときに
水分を吸収し、逆の場合は放出する)、であったり、防音振機能(音・振動の
和らげ)でありますし、さらに言えば、
耐久性(当然薄い畳というのは、もちが・・・)など、
畳屋としては、大工さんがつくったものに従うだけですが、正直・・・?
ということも思ったりします。
あまり本音を書いてはいけませんが、
最近(結構前からですが)、流行りの床暖房・・・
畳はあまり関係ないと思われるかもしれませんが、
畳の下に電気配線を這わしての床暖房なんかもあります。
当然、熱が上へ伝わる必要がありますので、1番薄い15ミリ仕上げになり
当然、畳表は熱に強い工業表になります。
畳を通してまでの床暖房なんかは正直ムリがあるんじゃないかと、
個人的には思います。
いろいろ書いてしまい、ここまで長文にしようとも思っておりませんでしたが、
畳に関することは、何でも弊社・中村畳工業にご相談ください、
ということをお伝えして、
そして、駄文にお付合いいただいたことにも感謝もして、今日のブログとさせて
いただきます。